6月のあしべんは5月に引き続き「姿勢、動作の観察コース」、そして新たに「静的・動的評価法コース」が加わりました。多くの方にご参加いただき、実技を通して意見が交換される活気のある会になりました。
さて、今回は今年度初開催だった「静的・動的評価法コース」について報告します。
静的評価は、主に下腿・足部の形態や可動性を確認するための検査・測定方法について紹介し、実技を行いました。視診、触察、関節の動きの確認には、基礎編で学んだ解剖学の知識が基になります。たくさん触ることで運動方向や硬さ、柔らかさがだんだんわかるようになってきます。
動的評価は、静的評価で得た情報をもとに荷重時の身体の動きをみます。足部からの連鎖を考えながら観察し、関節の動きを制動または誘導することで疼痛の増減を確認します。一般的といわれる連鎖はありますが、足の形態や可動性、上半身や頭部の位置によって変化するので、決まりがないのが難しいところです。
実際に臨床で使ってみて考えなければ、運動連鎖については思考が育ちません。あしべんで提示した検査方法や考え方を、自分の臨床で使うイメージを持ってもらえるようなプレゼンを心がけていきます。今回参加してくださった皆さんが頭を捻ったこと、いただいた質問が、あしべんが成長する力になります。スタッフも、皆さんと一緒にまだまだ勉強中です。今後もよろしくお願いします!