7月のあしべんは午前の部と午後の部の2部構成で開催しました。
午前の部は、通常のあしべんとして、「足部における静的・動的評価法」と「足部におけるテーピング」を開催しました。評価は、理学療法にとって最も重要です。そのため、静的なアライメントと動的な姿勢制御機能を足部から捉えていくことが必要で、そこが正確に把握できていないと効果的な治療へと移行できません。多角的な情報を統合し、対象者の問題点とその原因を分析し解釈していくスタンスを常に持ち、今回の足部からの考え方を考慮しつつ、臨床でも活用していただければと思います。また、テーピングに関しても、非常に有用な評価ツールです。評価結果より、問題の原因を確かなものにするための直接的な介入ができます。しかし、テーピングの貼付には、スキルが必要です。あしべんでは、理論も重要視していますが、やはり臨床に還元できるスキルも重要であると考えていますので、じっくりとテーピングを添付する練習を中心に行いました。評価スキルは、正確でないと意味を持ちませんので、しっかりと復習も含めたトレーニングを職場の仲間と行い、実際に患者さまに還元していってもらえるといいのではないかと思います。
また、午後からはフォローアップコースとして、「大腿骨近位部骨折術後の理学療法」を開催しました。理学療法における基本的な考え方から、確実に触診しておきたい部位、画像所見と体表からの骨関節運動の評価、筋機能、皮膚と関節運動の関係、異常アライメントと姿勢制御など多くの実技を盛り込みました。3時間半と時間を超過してしまいましたが、参加者の皆様は集中して参加いただけたと感じています。まだまだ、不十分ではあるかと思いますが、より効果的な理学療法が展開できるよう情報収集とまとめを行い、若い先生方にもわかりやすくその理論と方法を伝えられるよう当コースを開催していければと思います。
ご参加いただいた皆様、お疲れ様でした。
H.I