9月のあしべんは8月に引き続き「インソールパッドによる介入方法」と、新たに「評価まとめ」の2コースの開催となりました。どちらのコースも実技中心で足部介入による変化を観察・議論し、活気のある勉強会となりました。
今回は今年度初開催となりました「評価まとめ」コースについて報告します。
「評価まとめ」は4月から開催されてきた各種評価に関するコースを総括したコースです。少人数のグループで、臨床での実際をイメージして一連の評価を行い、最終的にどのように足部を誘導し動きをどのように改善するかを参加者とスタッフでディスカッションしながら進めていきます。
片脚立位や歩行を観察し、動きを改善するために、まず「静的アライメント評価」「荷重下における動的評価」から後足部・前足部の誘導方向の仮説を立て、「足部のテーピング」「インソールパッドによる評価」で関節誘導し動きの変化を観察し、よりよい動きが促せるように誘導方法を見つけていきます。
テーピングの走行やパッドの貼付位置が少しずれるだけでも反応が変わってしまうことがあります。基礎で行ったランドマークの触診、動作観察、テーピングの巻き方1つでも結果が変わってきますので、どれも正確に行えるよう日々意識して取組むことが大切かと思います。始めのうちは1回で最適な誘導ができることはなかなか難しいと思いますが、1つ1つの評価と誘導、また誘導結果を解釈することで徐々に最適な誘導方法に近づいていくと思います。またテーピングやパットを貼付する機会が多くなるとその技術も向上します。それぞれを繰り返し続けることで動作観察の目も養われ、日々の臨床でのアプローチも幅が広がっていくと思います。動作観察をしていると足部だけの問題でないことも多くありますので、変化があまりみられないことやどの誘導がいいか判断が難しいこともあります。最終的に迷った場合は、違うだろうと思った誘導も行ってみて違いを確認することで新たな発見にもつながると思いますので是非試してみてください。
今までは、それぞれのコースを単体で勉強してきましたが、このコースでそれぞれを少しでもつなぎ合わせてもらえればと思います。少人数グループでのディスカッションなので、疑問点などその都度質問してもらいながらお互いに高めあっていける場にできればと思っております。
A.T