2014年度第1回目のあしべんが開催されました。
簡単ではありますが、報告させていただきます。
4月は例年通り、「足部の基礎」について講義および実技を行いました。
足関節・足部の運動学、機能解剖学では、理解してもらいたいポイントについてしぼってお話をさせていただきましたが、3次元的にその関節をイメージすることが難しく、またわずかな動きを診ていく必要がある部位なので十分に理解できたという方は少なかったと思います。まずは足部の基礎知識が重要で、それを理解した上で足部を触っていくことが大切です。難しいから・・・と遠ざけてしまうのではなく、しっかり食らいついていきましょう。必ず、いいイメージができあがるはずです。説明も不十分である部分もあったと思いますので、スタッフ側もより理解を深め、わかりやすいプレゼンができるよう努力していきます。
実技においては、足部の触診とマーキング、インソールパッドによる姿勢・動作の変化体験を行いました。関節面や足底面の触診はやはり難しく、もっと触って触って感じていくことが必要です。そうすれば、正確なインソールパッドやテーピングの処方が可能となります。また、パッドを処方することで、良くも悪くも変化することを体験できたと思います。ただ、パッドで骨と骨の位置関係を変化させ、関節肢位をコントロールする・・・口でいえば簡単ですが、対象者の足部がどうなっているか、そして姿勢や動作の中でどのように動き、姿勢制御の一部を担っているのかを観察・分析しないといけません。また、そのパッドの高さや貼付する部位によっていろいろな反応を示します。ただ、アライメントが変化するだけではなく、足底部に入力される感覚が変化することも考慮に入れないといけません。まずは、基本である基礎の運動学と解剖から運動学的な運動連鎖を考慮したアライメント変化を捉えられるよう今後につなげていってもらいたいと思います。
そして、これからが徐々に臨床に近づいた内容になってきます。日程調整など難しいこともありますが、継続して参加することで「足部についての何か」を得られるはずです。
臨床で患者さんに還元されることを最大の目標とし、我々スタッフもこのあしべんに臨む次第です。
HI