3月のあしべん報告

梅の花が咲き、桜の花も芽吹き始め、いよいよ春の訪れを感じます。
さて、今回の「あしべん」は、2014年度最終回ということで、2部構成で開催しました。
午前は、スポーツ選手を2名招き、LIVEでの事例検討を行いました。スタッフによる評価とその解説を中心に、参加者にも意見を出してもらいながら、パフォーマンス向上を目的にテーピングおよびインソールパッドの処方を行いました。
インソール処方前には、歩行(スピードや歩数)、両脚ハイジャンプ、両脚前方ホップを確認し、処方後の変化を測定しました。結果、歩数は0.5~1歩軽減(10m)し、ハイジャンプは3~4cm向上、両脚ホップは20~30cm向上しました。2名の選手は、それぞれ身体特性が異なりますが、それぞれの特徴(形態および動作特性)を見極め、的確なインソール処方によりパフォーマンスを向上させることができました。しかし、より“上”があるため更なる検討が必要と考えていますが、ひとまず結果がでたのでスタッフ一同、安堵しております。
その後、スタッフによる症例提示を行いました。実際の臨床での介入をどのように考え、実施しているかを詳しく解説してもらいました。
午後からは、あしべんステップアップコースとして、あしべんでは行っていない徒手およびパッドによる評価方法を中心に行いました。評価方法は、多くの方法を知っておくべきです。その中で、いくつかの評価法を実施し、足部の誘導方向を確かなものにしていくプロセスが重要で、はじめて治療の方向性が明確になります。対象者の訴える症状に対して、局所から全身までを包括的に捉え、的確な介入を行う必要があることが伝わっていれば幸いです。しっかりと「障害の本質」を捉えられるセラピストを目指し、我々スタッフも日々精進したいと思います。

午前、午後とも内容の濃い1日でした。年度を締めるにふさわしい日になったではないかと思います。参加いただいた皆様、本当にお疲れ様でした。

最後に、今年度も多くのご参加、ありがとうございました。
来年度も4月から開催しますので、よろしくお願いいたします。
多くのご参加を心よりお待ち申し上げています。

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K.K & H.I