2015年度6月あしべん報告

6月14日、2015年度第3回のあしべんを開催しました。
5月に引き続き「姿勢・動作観察と分析の仕方」のコースと新たに「足部における静的・動的評価法」のコースで、今回も多数の方に参加していただきました。

前コースは、バイオメカニクスの知識を踏まえた姿勢・動作の観察・分析の捉え方を学習していただきました。グループワークとして、参加者に被検者になっていただき、姿勢や歩行などの動作観察と分析を行い、スタッフの足部へのテーピングによる変化の観察やなぜ変化したのかを分析するディスカッションも行いました。足部肢位のわずかな変化が姿勢や動作を変化させ、被検者もその変化を体感できたと思います。今後、テーピングコースも開催されます。次は、自分でテープを貼り、その変化を捉えることを目標にし、臨床でも活用できるスキルを学んでいただければと思います。
後コースでは前足部・後足部のアライメントの観察や可動性の具体的な評価方法を学習し、荷重下での足部や膝の向きの違いから、疼痛の有無や動きやすさなど、運動連鎖の知識をふまえた姿勢・動作の変化を学習していただきました。
さらに、徒手による関節の操作にて、姿勢・動作の変化を体験していただけたと思います。
臨床でもよく見る姿勢・動作を理解する上で、運動連鎖を意識した足部の評価はとても有意義なものと思います。しかし、静的なアライメント評価と動的なアライメントが必ず一致するとは限らず、個体によって姿勢制御戦略は多くのバリエーションがあるため、一筋縄にはいきません。また、障害をもった方であれば、正しいと思われるアライメントの方が痛みがでることもあり、なぜなのかを疼痛局所へのメカニカルストレスを全身機能から分析していく必要があります。そこに臨床の難しさとやりがいを感じれるといいのでないかと思います。
簡単ではないですが、まずは基本的な診方、考え方をベースに応用できる幅を増やしていくよう臨床でも少しずつ活かせていただければと思います。

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K.K