2月あしべん報告

「生!症例検討会
~スポーツ選手のパフォーマンス向上を目的としたインソールの処方~」を終えて

現役スポーツ選手のパフォーマンス向上をはかる目的で、評価からインソールパッドの貼付(処方)までを実施しました。
当日は2名の選手に来ていただき、選手1名に対しあしべんのスタッフ1名を中心とした5~6名のグループで意見交換や質問をしながら評価を実施しました。

足部の静的評価から、荷重位での動きを確認する動的評価へすすめる流れは一般の症例を見るときと同様であり、競技レベルの選手であっても基礎が土台になっていると感じました。
さらに、重心移動やバランス能力の評価、ジャンプ動作の確認などを行いました。競技特性や、ポジションごとの動きの特性を考慮するという点に、スポーツ選手への介入ならではの面白さを感じました。足部から生じる上行性の運動連鎖と、上肢帯、体幹部から生じる下行性の運動連鎖の両方を考慮する必要があり、動作観察は難しかったですが、スタッフの説明を聞きながら観察のポイントを学ぶことが出来ました。

足部への介入により、側方へのバランス能力やジャンプ着地時の緩衝能力の向上が観察されました。実際に介入前後で、垂直跳び、反復横跳び、両脚前方ジャンプ、片脚スクワットなどその数値や動的アライメントの変化も確認できました。
足部アライメントおよび足部機能の向上とそこからの上行性運動連鎖にて、下肢や体幹の筋機能が発揮しやすくなることを、実際に見て感じることができました。

高い動作レベルを求められるスポーツ選手に足部へのアプローチを実践するのは評価も含め難しいものでしたが、これまでのあしべんで学んだ内容が実際の臨床場面に結びつく様子を追うことができました。

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